
派遣募集を再開?それとも自社募集? ―コロナ禍で気を付けたいことは―
コロナウイルス感染拡大の影響で停滞していた経済も回復傾向が見え、人材採用の動きが徐々に活発化し始めているようですね(2020年11月に執筆)。見通しが完全に明るくなったわけではないにしろ、日本経済にとっては良い兆しだと思います。
ただ人材採用については頭を悩ませている担当者も多いのではないでしょうか?
先々の見通しがきかない分、派遣利用を検討される企業様もいらっしゃる一方で、高騰した派遣料金に二の足を踏む方もいらっしゃるでしょう。
派遣社員の同一労働同一賃金で新たな局長通達によると、来年4月には職種別賃金が見直しされ、大部分の職種で基準賃金が上がるようですので、将来を考えると、なかなか決断も難しいところでしょう。
お取引中の派遣会社様が、どのような考えをお持ちか確認したほうが良いかもしれません。
それでは直接雇用がいいかというと、そこもまた難しい状況です。自社社員においても同一労働の問題は影響してくるので、最高裁での判決も出ましたが、正社員との比較の上で、職務範囲や待遇などは検討・見直しが必要という企業様もあるのではないでしょうか?この問題は簡単には決められないかもしれないですね。
さらに、一時期に比べて採用しやすい状況になったとはいえ、今年度は募集広告にかける予算は多く取れないという企業様も多いでしょうし、採用にかかわる手数も足りないという企業様もいらっしゃるでしょう。一部企業においては集まりやすくなったが、ターゲット層と外れた方からの応募も多く、その対応に時間がかかってしまったという声も聞こえてきています。
それぞれどういった対策が考えられるでしょうか?
今は何らかのWEB媒体での募集が主流になっていますが、条件面で優位に立てないので、なかなか応募が増えないという企業様もいらっしゃると思います。
そのような企業様に、一度試してみていただいたいのが、最近の一つのトレンドでもある動画で募集職種や自社を紹介するというサービスです。動画といっても凝りに凝ったものではなく、30秒程度の動画でいいそうです。今は動画を自社で作るサービスや、求人媒体で作ってくれるサービスがあります。多くの方に見てもらうというよりは、動画内に会社というより、募集職種、職場の情報を盛り込んで、待遇以外のアピールをすることで、少ない応募の中から採用につなげるという動きがあるようです。スマホで動画を見ることは若い世代であればあるほど抵抗のないでしょうし、ターゲット層に合わせた動画を作ることで、効果的なアプローチにつながるようです。ターゲット層が応募してこないという企業様はアプローチとしてもいいのではないでしょうか。
手数が足りない、追いつかないという企業様にご紹介したいのが、応募受付や誘導面接、スクリーニング、録画面接などが自動でできるサービスです。AIを使ったチャット応募者から情報を受け取るので、深夜や土日の応募ももれなく対応できるというサービスです。これは応募が多い企業様だけではなく、少ない企業様にとっても、応募者を逃がさないという意味でも効果があるのではないでしょうか。先ほどの動画と組み合わせることによって、応募者の理解・意欲を高めることもできるでしょうし、それにより密度の濃い面接を効率的に行うことができるのではないでしょうか。実際に導入されている企業様のお話ですと、面接に来る人の理解度が高いので、面接時間が半分になったとおっしゃっていました。いろんなサービスがすでにあるようですが、中にはアナログを組み合わせて、実際のオペレーターが、面接日時の確認やスクリーニングを行ってくれるものもあるそうです。自社の課題や弱点に合わせてご利用を検討するのもいいかもしれませんね。
コロナの影響で環境はどんどん、自動化、無人化に切り替わっているようです。自社も変わらなければならいという意識をお持ちの企業様も多いのではないでしょうか?でもなかなか自社開発だけで取り組むことは難しいですよね。様々なサービスがどんどん生み出されています。まずは外部のサービスの活用から始めることも一つではないでしょうか?